トルマリンは、珪酸塩鉱物グループの総称であり、スリランカ・シンハラ族の言葉「トルマリ=混ざった石」を語源としています。熱すると電気を帯びることから「電気石」とも呼ばれています。実に様々な色彩を持ち、その豊富なカラーバリエーションは「トルマリンには全ての色がある」と言われるほどです。
しかも色ごとに石に名前が付けられており、例えば赤いトルマリンは「ルベライト」、濃い青色のものは「インディゴライト」といったように、まるで別の宝石であるかのように呼ばれています。パワーストーン・健康ジュエリーとして人気で、その帯電性により病気の治療にも用いられるようです。
トルマリンの中でも美しさと稀少価値が最も優れた宝石に「パライバトルマリン」があります。従来のトルマリンに見られない非常に鮮やかなブルーまたはグリーンの色が特徴です。パライバトルマリンはブラジルの北東の端に位置するパライバ州バラウラ村から産出したことからその名がつけられました。
中位の明度でグリーンからブルーまで幅広い色が産出しますが、もっとも好まれるのがネオンブルーです。ネオンブルーとトルコ石ブルーは他の色と比べて価値が10倍と評価されることもあります。
トルマリンの中でも真っ黒のものがブラックトルマリン(ショール)と呼ばれます。ブラックトルマリンは鉄を含んでいるため、水分を避けるようにしましょう。水や汗などが変色の原因となることがあります。身につけた後には、水分や汚れなどをこまめに拭き取ることで綺麗に保ってあげるようにしましょう。