マリー・アントワネットが愛したトパーズは、澄んだ青い海を思わせる宝石ですが、一方、日本名では「黄玉」と呼ばれ、黄色の宝石を代表する存在です。このように、一口にトパーズといっても、青・緑・無色・黄色・黄金色・ピンク・オレンジ・茶など、多様な色彩を持つ石です。
古代エジプトでは「太陽の石」とされ、古代ギリシャでは「力の石」とされ、盛んに採取が行われ王族の宝飾や装飾品として使用されていました。語源のトパゾスには、「探し求める」という意味があり、希望・友情・繁栄など、身に着ける人を最善の方向へ導いたり、希望をもたらしてくれたりすると考えられています。また、寝るときに枕元に置くと「悪夢を見ない」といった言い伝えも……。強い日光によって退色するおそれがある石ですので、長時間、太陽光に当てないように注意しましょう。