世界四大宝石(ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド)の一つで、クレオパトラが魅了され鉱山を所有していた宝石としても有名です。アクアマリンと同じベルリ鉱物(緑柱石)の一種で、地中深くで結晶生成時にできた内包物(インクルージョン)があることが天然の証です。産地(鉱山)によって元素が異なり、グリーンの色味にも違いが生まれることで、それが味わいとされています。
エメラルドは知性を象徴し、また愛のパワーが強いとされ恋愛や結婚のお守りにもされます。さらに、「魔法の石」として崇められ、魔除けやお守りにも使用されてきました。心を鎮めるヒーリング効果も期待されているようです。
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エメラルドの相場例としては、0.72ctのエメラルドと0.61ctダイヤのリングの場合で55,000円程度となります。
エメラルドは、鉱山によって色味が変わります。基本は緑色ですが、産地によって発色の元になる元素が異なり、グリーンの色みの違いが現れます。
世界のエメラルドの50%を占めるコロンビア産のエメラルドはクロム元素により発色し、柔らかで純色が美しいグリーンです。コロンビア産のなかでも鉱山によって色味が異なる点もエメラルドの面白いポイントです。
クロム元素ではなくバナジウム元素によって発色するザンビア産のエメラルドは青みがかったグリーンが特徴で、新たなエメラルドの産地として本格的に開発されています。
エメラルドは世界中で人気が高く高価になることが多い宝石です。そのため、偽物が多いとされています。エメラルドの偽物と本物の見分け方としては、傷の有無とインクルージョン(内包物)の有無を調べましょう。
本物のエメラルドには、上質なものにも含めて必ず傷があります。エメラルドの原石が火山活動で熟成され美しい緑色になる、という特徴から来るものです。また、インクルージョンがない鉱物は存在しないため偽物と見分けるポイントとなります。