石の真ん中に猫の目のようにくっきり浮かぶセンターライン。このラインを「キャッツアイ」、専門用語で「シャトヤンシー」効果と呼びます。
実はこれは針状の内包物がある宝石を丸くカボッションカットすれば、全てに出る現象です。つまり、このラインが浮かび上がる石はすべて「キャッツアイ」なのです。実は、キャッツアイが現れる宝石は、50種類以上あるのです。
その中でも、宝石業に携わる私たちが一般的に「キャッツアイ」と呼んでいるのは、クリソベリルという鉱物。「クリソベリルキャッツアイ」こそがいわゆる”キャッツアイ”と呼ばれ親しまれている宝石です。
キャッツアイと呼ばれるもののなかには、「シリマナイトキャッツアイ」や「ネフライトキャッツアイ」といった鉱物でできたもののほか、「ピンクアキャッツアイ」などもあります。これらは実際は人工石(ガラス等)であることが多く、宝石としての価値が低くなってしまうため心しておきましょう。